男性ホルモン

私は20歳からホルモン療法を始めた。まるでお酒解禁!のようだ(笑)
かれこれ15年は途切れることなくホルモンを入れ続けているが、振り返ってどんなことがあったか記録しておこうと思う。

FTMのホルモン療法

当時の性同一性障害のガイドラインでは、まずカウンセリングを二人の精神科医師から受けて診断を受ける必要がある。

それからジェンダー委員会の承認を経て、生物学的に反対の性で生活するための次の段階としてホルモン療法に進むことができる。

一般的に使われる薬剤はエナルモン・デポー。
125mg または 250mg を2~4週間ごとに受ける。
(子宮卵巣摘出手術後は3~4週程度の間隔に開くことが多い)

最近は持続性の高いネビド―という薬剤も普及してきている。
数カ月に1回の注射で済むが、1本3万円程度と高額。

ちなみに、この時点では名前の変更が済んでいる場合が多い。
戸籍の性別の変更は子宮卵巣摘出術を受けてからじゃないとできない。

ホルモン療法をやり始めたころの変化

  • 体重増加
  • 月経の停止
  • 筋肉の質の変化
  • 陰核肥大
  • 性欲の増進

これは教科書どおり的だけど、自分の感覚で表現すると、

どこからともなくエネルギーが湧いてきて、なんでもできそうな気がする!
冷え症だった身体が熱く感じる。
声や筋肉の付き方などの身体的変化がうれしい。

こんな感じでした。

すぐに生理が止まり、以前のように謎のイライラがなくなったので、女性ホルモンバランスの影響だったのかなぁと思った。
肉体・精神ともに男性ホルモン療法開始後のほうが安定感があった。

食欲もあった。というか、この頃居酒屋でバイトして一番飲み食いしていた頃だった。ホルモン療法後は体重が増えやすいが、飲み食いで太ったのか、ホルモンで太ったのか不明(笑)
170センチ57キロ台が、一気に64キロまで太って成人式の写真は顔がパンパンだった。

注射のペース

子宮卵巣摘出をするまでは 250mg を2週間に1回のペースで注射に通っていた。
学生、フリーターの頃は難なく通えるけど、社会人になってもこのペースで通うのはスケジュール的にきついかもしれない。

私は社会人になる前にタイで手術を済ませたので、その後のホルモン療法のペースは3~4週間に1回になっていたのだけど、病院が遠ければ結構な時間を注射にかけることになる。

当時主流だったエナルモン・デポーは女性の生理のように、注射して2~3日後の血中濃度が急上昇しその後は下降する。すぐ代謝されやすいのでペースを空けすぎないようにしないと更年期のようになるし、血中濃度の上下が大きいので、自律神経の乱れなどといった体調を崩しやすい。

私が感じたテストステロン濃度による影響

  • ホットフラッシュ(精神的発汗)
  • 謎の不安や動悸
  • 倦怠感(特に注射を打った翌日)

これ、後になってホルモン注射の影響だと気が付いた。
ホルモン療法を始めるにあたって、他のホルモンも影響を受けるから全身的に何か変わるとは思っていたけど、実際自分の身に起こると客観視しにくい。

2018年から持続型の薬剤、ネビドーに変更

2017年に自分で治療院を開業したら、時間の使い方を気にするようになった。
私の地域からクリニックはそう遠くないけど、月に1~2回スケジュールを組んで電車で往復1,2時間かけて通うのは少々億劫だった。

エナルモンとネビドーを比較したときに、テストステロン濃度の上下変動幅が少なく、通院頻度が数カ月に1回でよくなるネビド―はメリットの方が大きかったので、金額は1,000円(保険適用)程度から約30,000円と跳ね上がるが変更を決めた。

ネビドーに変えてから

約2年。ネビド―は回数にして5~6回は受けている。
分析するにはまだまだデータが足りないが、これまでに感じている変化をあげてみようと思う。

ポジティブな変化

  • 通院がとっても楽になった
  • ホットフラッシュや倦怠感がほぼない
  • ホルモン療法を受けている自覚がなくなる

時間をお金で買うともいうけど、やはり普通の人がやらなくていい事をやるのは極力スマートにしたい。約4か月に1回の通院で済んでいるので、時間的にも楽だし何よりFTMという自覚が大幅に減った(笑)

そして血中濃度が安定しているのか(実際にはわからない)、ホットフラッシュのようなことがなくなり、注射はエナルモンよりだいぶ痛いけど(笑)生理二日目~みたいなホルモンによる体調の波がない。

ネガティブな変化

  • 注射のタイミングを忘れる
  • 経済的負担
  • 受けられるクリニックが少ない

物事はすべて表裏一体。
通院の意識が低くなるという事は、忘れてしまう(笑)!
手帳を使わずできるだけ脳内でスケジュールを管理している私は、月末月初などわかりやすい節目に注射を受けて次回の目安を意識しやすくしている。

エナルモンももちろん、ネビド―はさらに取り扱いクリニックが少ないので、引っ越しとかすることになったら通える医療機関探しが大変。

あと、病院がホルモン療法対応終了とか、閉院とかになったら、ね。

ネビド―について他の人もたくさん書いているけど、痛い(笑)
といっても涙が出たり失神するレベルではないけど、痛い(笑)

なぜなら、1000mgという、今までの約4倍量を一度に入れるから。
(125/250mg の場合は片側のお尻のみだが、ネビド―は半分ずつを両方のお尻に注射する)

薬剤がグイグイ入ってくる「圧」が痛いし、そのあとは足組んで座ったお尻の組織に張力がかかると痛い。おかげでお尻の組織の感覚を味わえる(笑)

ちなみに痛みは1~2日程度で治まる。それに頻繁に注射していた時と比べると筋組織の状態はネビド―にしてからのほうがいい。
頻繁に注射しているとその部分の組織が硬くなってしまうからだ。

2週に1回の頃は、注射針が筋膜のところでつかえて、ぶち破る瞬間がわかるし痛い(笑)

骨密度も要注意

最近クリニックで骨密度を測ってくるように言われた。
私は運動もそこそこやるし、ホルモン療法もちゃんと受けているから多分大丈夫だけど、中には2~30代の子が80代の骨密度を叩き出し、骨粗しょう症の投薬治療を受けている例があるそうだ。

本当か知らないけど、男性と腕相撲したら骨が負けちゃった例とかあるらしいから気を付けたいね。
骨は内分泌系のバランスと栄養と刺激。
栄養と刺激は自分で改善できる。要は食べたものを栄養に変える胃腸を整えておくことと、運動による荷重刺激。

宇宙飛行士のように骨は荷重がかからないと脆くなる。
ついでに豆知識だけど、歯も同様。噛まないと脆くなるよ(厳密に言うと歯を支える土台の骨ね)

いつまでホルモン療法をやるのか

一般的な男女なら、性ホルモンが年齢と共に減少してもスッカラカンになるわけではない。

しかし私たちのようなFTMやMTFでは、注射によって補充しなければほぼスッカラカン。だけど、ホルモン療法に関してまだ高齢者のデータがない。
結構長いことホルモン療法は続けないとならないんじゃないかなぁ~とは思っている。

私が長く生きることになればデータとして提供できるだろうし、私たちの世代は金八先生の反響でFTMやMTFで治療の恩恵を受けられた人が多い(だろう)から、今後お役に立てるかもです。

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