本当の自由。 想像を超える自分。 進化していこう。 

FTMのちつのトリセツ

  • 2020年1月26日
  • 2020年4月16日
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きっと嫌悪感を抱くFTMもいて、私もそうだし書くのには勇気がいる…でも書くことにした。
万人に当てはまる内容ではないけど、知識として持っていて損しないから。
手術をしたFTMはオッパイや子宮や卵巣を削除しても、生物学上女性の肉体が残っていることは現実なので。

まだ、ホルモン療法や手術経験者の長期経過の例や高齢の例が少ないFTMが、今後どんな健康上の悩みが増えるのか、どんな情報が有益になってくるのかわからないけど、健康上の悩みにおいて、FTMはFTMのフィルターを通して物事を見る。そこで女性性の部分は目を逸らしがちだと思うから。

私はできるだけ健康に生きるためには向き合ったほうがいいんじゃないかと思っている。
正しく言えば、「そう思えるようになった。」

FTMの性器とは。手術経験者は尚更重要

子宮卵巣を摘出した人

この場合、膣は残っているので性的に興奮すれば濡れる。男性でいう「我慢汁」のようなもの。
ただ、卵巣がないことで女性ホルモンの分泌が低下しているので膣の自浄作用が落ち、粘膜は脆くなっている。

予防は周囲の血流を保つ事だが、FTMは生まれつきの女性器に嫌悪感を抱いている人が多く、自分の身体と向き合えない。自分で女性器をケアしようなんて発想はなかなか浮かばない。
だけど、子宮や卵巣があって膣の安定感も得られているはずだから、骨盤底筋の支えがなくては脱腸ならぬ脱膣が起こるかもしれない。

術創の深部癒着

開腹術や腹腔鏡によって生じた傷は、表面上だけじゃなく内部にもある。
内部の傷がきっかけで組織の癒着が生じれば、周辺の循環や動きにも障害が起きるが、癒着を起こしやすいのが「使わない・放置すること」だ。

MTFの例では、ペニスをとって人工的な膣をつくったあとは、術後に膣がふさがらないようにダイレーション(人工膣に棒を挿入する)が必要になる。
なので会陰部とその周囲に触れる機会が多いが、FTMの場合は膣閉鎖を行えば、膣そのものは残っているのに膣にアクセスできなくなる。

膣を使わない

一般女性が性的なことをしなさすぎるのも体にとっては問題だ。
FTMでも性欲はある。その時は膣を使うより陰核(発生学的にはペニスと同等)を使ってSEXやマスターベーションをする割合が多いと思う。

FTMは膣放置率が高い。放置された結果血行が悪くなり骨盤内や下半身に影響が現れやすい。
血の流れは気や水の流れに関わるので自律神経の乱れが乱れやすいのはホルモンバランスだけじゃないと言える。

FTM版、ちつのトリセツ

内容は、出版されているちつのトリセツを読んだらいい。
その中で自分が取り入れられそうなことをやる、ちょっとでもやれば身体は必ず変わるから。

ちつのトリセツ 劣化はとまる [ たつの ゆりこ ]

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感想(29件)

私が感じた効果

  • 組織が柔らかくなった!
  • 下半身が冷えない(今まで冷え性)
  • 便通がスッキリ起きるようになった(前はスッキリしないことが多かった)
  • 頭がぼーっとしにくくなった(昇り過ぎていた気・血・水が下に下がる感じ)
  • いい姿勢を保ちやすくなった

FTMがSRS後もバランスよく過ごすために

XXの遺伝子も、女性器の残骸も墓場まで一緒だし、もっとも性差が分かる骨盤は墓に入っても消えない。
つまり戸籍上男性として市民権は得ても、男性だけど女性という側面は一生続くと私は考えている。

だから、今まだ手術を受ける前で悩んでいるのならよく考えて。
市民権を得るだけで満足できるか、できるだけ女性の面を削除したいのか。もしそうなら、その後の20年以上先の身体の変化や負担に対する心構えができるか、そうしたほうが自分が幸せなのか。(パートナーや社会の評価じゃなく、自分が幸せなのか)

手術を終えた後こそ気にかけよう

せっかく生理も膨らんだ胸も女性という戸籍からも解放されたのに、どうして自分の最も受け入れがたい性器と向き合うのか!

私も以前はそう思ってた。
だけど今は、その後を健やかに生きるために、自分の体の残った部分と共生しなくてはならないと思う。

身体は生まれてくる時には余分な部分がなく、すべて必要な状態で誕生する。
その一部を意図的に切り取ったために身体は傷を持ち、あるはずのものがなくなったと混乱する。
ホルモン療法で定期的に採血しても、その身体の声は下垂体ホルモンの異常高値だったり、女性ホルモン系の数値のアンバランスで現れる。

肉体的に自覚症状がなくても内部で大混乱が続くのは、カラダにとっては結構な負担だ。

私が伝えたいこと

当事者としても、術後、戸籍を変えて男性として再スタートを切ったら、今まで以上にのびのび健やかに生きたいと願うでしょう。

せっかく再スタートを切ったのに、今度は体調不良で自分らしく生きられない…
これでは悲しいので、自分の身体と仲良く生きてほしい。

私は、自分がパニック障害や自律神経失調症で悩んだし、健康の仕事をしているから、FTMの心身の健康にとても興味がある。
男たるもの…。なんていう文化(笑)もあるから、きっと何か抱えててもあまり言わない。
だからいつも緊張しているFTMが多いんじゃないかな。
あ、これ全部自分に当てはまるんだけどね(笑)

持って生まれたものは仕方ない。そこで、見たくないものだけど、自分の残された「女性」とも向き合ったらどうか。
誰も見ないよ。自分(か、パートナーぐらいか(笑))しか。

まとめ

  • 女性向けだけど、ちつのトリセツが参考になった
  • 女性の身体を持つFTMの健康にも大切だ
  • 冷え性、便秘、膣脱や尿漏れ、自律神経の乱れなど、今後起こりうるリスクは女性と同じ
  • やり方は、ちつのトリセツを参照(会陰マッサージがやりやすいと思う)
  • 手術を終えて、20年、30年以上先も健やかに過ごすために自分の身体と向き合ってみて

 

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