みぞおちの硬さに隠れた感情

あるクライアントさん。

 

お腹を触診するとみぞおちのあたりだけ局所的に硬く膨隆したところがあった。

気になるのは最近眠れていないくらいで、ほかは調子をいい状態が続いているけど、みぞおちの硬さは気になっていたとのこと。

 

なんだろね~と言いながら、普段やらないのにお腹に手を当てて何か浮かんでくるか待ってみた。

感じたのはケンカの怒りのようなもの。

後から、まさに腹が立つとはこの事だ!と。みぞおちだけムクッと立っているとも感じ取れる。

 

「誰かとケンカでもしました?」と聞くと、「してない。」

ただ、前日に会社の人と電話で話した時に言われた一言にムッと来て、なかなか寝れなかったのも振り返るとその日の晩だけだったと思い出して話してくれた。

今、思い出しても腹が立ってくると言っていたのが、施術を終えた後はお腹の硬さもなくなり思い出しても腹が立たなくなりました。

 

身体の状態が変われば感情や記憶もからだが処理できるのだ。

つくづく、からだと心は表裏一体だなぁと。

 

身体からアプローチしてうまくいけばいいし、その反対からでも、どの方向からでも結果うまくいけばなんでもいい。

「危険がない」ことは前提で。

施術者として、なにか限られた方法に固執するのではなく柔軟でいたい。

精神論に偏っても、肉体にフォーカスが向きすぎてもバランスが悪い。

 

お腹の硬さとその出来事の関連を否定したり、出来事を覚えていないとか、何も感じなかったとすることもクライアントはできる。

でも、この方自身が素直な方だったから素早い変化を起こすことができたんだと思う。

 

治療は施術側の力は半分。残りの半分はクライアント。

やれるとしたら、クライアントの半分をどのくらい引き出せるか。

自分自身も鍛錬の積み重ねだ。

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