服を裏返して着ただけ。

男性性と女性性はみんなが持っているけど、これは物質としてみるより感じ取るものかなと思う。

目で見てわかるのは肉体(外見)。

 

表で何を見せ、裏に何を持つと表裏がイーブンになる?またはバランスがとれる?

性別の悩みのうち、FTM(MTF)だとかジェンダーの悩みはここに尽きるのではないかと思う。

 

ゲイとかレズビアンの性的指向は別。世の中にはFTMゲイ(男になって男が好き)、またはその逆もあるので。

これも含めて考えるとややこしい。

 

わたしの場合は女性の肉体で生まれた。外見は男性でいたかったから手術をしたし戸籍も変えた。

私が理想とする、男性の特徴を手に入れる手術は今のところないので、せめて女性の外見的特徴をなくしたい。と思って手術を受けた。

 

手術と戸籍変更を終えて、外見から男性として世界に自然に溶け込めるようになってから、今までの内側の男性性と女性性の葛藤のようなものが徐々に取れていった。

女性の肉体でいたころは、内面にある女性性を抑え込んで男性性を表現することに一生懸命だった。

 

あくまでこれはわたしの場合だからほかの人はわからない。

外見にこだわりがなければ手術は望まないかもしれないし、ホルモン注射もせず名前を変えるだけで充分という人もいる。

 

陰と陽、作用と反作用の法則みたいに、「どちらもある」うち、「どちらか」にこだわるところから葛藤が起きる。

どちらも自分自身の中に含めることができたら生きやすくなる。

 

性別でいえば初めからほぼフィットしている人は何も起こらないんだけど、わたしみたいに間違えて服を裏返しで世に出てきちゃうと、ひっくり返すのにすごく執着する。

ひっくり返すのに成功した後で、性別は内面とのリバーシブルなんじゃないかということに気づく。

 

外見が男性優位になると、なんとなく内面もゴリゴリの男性的ではいられない感覚になり(それは今までが意識的に男性性を強めようとしていたからかもしれないけど)バランスが取れた感じ。

でも、もしまた外見を女性側に着替えることを想像したら、やっぱり着心地が悪い。

せっかくのリバーシブルの服も、片側しか似合わなくてそっちしか着ないことあるよね(笑)

わたしは外見に男性を持つ生き方が合っている。ただそれだけの事。

 

そうじゃなかったときは「意識した、コントロールしたキャラクター」のようなものがわたしになっていて、本当の自分がわからなくなっていたけれど、

フィットする状態になってようやく、自分の本質と再会できた感じ。

 

世の中には、反対の性別にしたら元に戻したくなったり、性指向が変わる人がいる。

例えば、女性から男性になり、女性を好きだった人が男性に興味を持つようになったりとか。

これも表と裏、内面と外面のバランスの変化によるのではと思う。

元に戻したくなるのだけは悲劇的だけどね…(不可逆的な変化があるから)

 

みなさんはどんな肉体、どんな外見が自分の本質とフィットするんだろう。

生と性の最新記事8件