私がボディートーク施術士になったわけ

「先生、どうしてボディートーク施術士になったの?」

と、若いクライアントからの何気ない質問。

 

私からボディートークを受けている人はボディートークメインの人に見えるけど、本業は整体師ですと言っておく(笑)

そうだとしても、もともと柔道整復の道に行ったのにどうしてそれを使わずに整体に?という質問もよくある。

 

理由を簡潔に言うとこう。

  • 柔道整復の技術は臨床ではほとんど使わない
  • 慢性症状に対処的なことしかできないのでクライアントがよくならない
  • 現代医学だけでは足りない感覚
  • いわゆるメンヘラだった自分が病院に頼らず改善した実体験

 

柔道整復の技術は臨床でほとんど使わない

柔道整復だけの世界にいるとそれしかないと感じられるが、実際には「井の中の蛙大海を知らず」で、それは何にでも言えること。

ちなみに、柔道整復はどちらかというと現代西洋医学ベースの学習をする。専門学校では主に骨折や脱臼や捻挫の処置を学ぶが、臨床では肩こりや腰痛などの慢性症状を取り扱う方がよっぽど多い。

でも専門学校でそんな勉強はしないし、病院に行っても湿布ぐらいだから現代医療の世界にいては肩こりの治療は見つからないと思った。

 

医療だって西洋医学だけで見ると広いようで狭い。

かといって東洋医学だけでも偏る。

ただ、私の場合は柔道整復とその関連をちょこっとしか知らなかったので、どの方向でもいいから視野を広げる必要があった。

慢性症状に対処的なことしかできないのでクライアントがよくならない

なにより、人の健康なり性質をつくっているのは医学だけでは説明がつかない。

ホリスティックセラピーを信頼している人はこのことが腑に落ちているから。

私は初めからホリスティックを理解していたわけではない。

 

専門学生から臨床の現場に出たての頃は柔道整復の仕事に誇りを持っていたし、柔道整復とかかわりの深い医学を積極的に学んだ。

が、それだけでは説明のつかない症状の人や、何をやってもうまくいかない人に葛藤し始める。

 

それでも毎日やることは、良くも悪くもマニュアル化された施術をこなすだけでほとんど変わらない。

もんでも、引っ張っても、電気を流してもその時よくなった気がするのは、やってもらった感や刺激への反応しかなく、内側から変化を起こすまでの力はそこにはない。

技術や知識不足の部分もあるかもしれないが、今のやり方や考え方だけでは人を治癒に導けないと感じていた。

現代医学だけでは足りない

身も蓋もない話だけど、もし医学で治せているのなら病人は減っているのでは?

現状は矛盾して病気は増え続ける一方。というか、病名がつかないと治療ができないから病名がどんどん増えている。

並行して診断の諸条件に当てはまった人たちが病名をつけられることに安心して病人が増える。

 

私もそうだったけど、何が原因でそうなっているのか分かると安心する。

性同一性障害については原因を知りたくて知りたくてたまらなかったけど、いまだにそれは見つかっていない。

性同一性障害の特徴ってこんなだよねっていうリストが作られて、たまたま条件にマッチしただけのこと。

これ以上追いかけても正解はだれにもわからないので考えるのを止め、現状からどうしていきたいかという風にベクトルの向きを過去から未来に変えた。

 

病名が付いたとしてもそれで病気が治るわけではない。

そんな過程の中で、自分がパニック障害をこじらせてボディートークを受けるきっかけから今の私に結びついている。

 

メンヘラだった自分が病院に頼らず改善した実体験

自分自身が問題だらけだった。

私が診断を受けたことがあるのは「性同一性障害」だけだけど、仮に受診したとしたら診断されていたであろう精神疾患を10個近く持っていた。

世間様から敬遠される充分なメンヘラだよ…(笑)今は消え去ったものも多々あるし、一つ一つ言葉にするのが面倒なので総じて “パニック障害” と私は表現している。

 

病院に行かず診断も治療もしなかったのは、自分の問題で、自分にしか治せないと思っていたから。

酷い症状の時はよっぽど薬に頼りたいと思ったことがある。けど、病院には行かなかった。

病院不要の話みたいになっているけど、この話の中のあくまで個人の価値観なだけで否定するつもりはないです。

 

今ではメンタルヘルスは身近になってうつ病になっても堂々と公表できるけど、私にとっては人生の屈辱だったので、どうやってそれを隠して生きるかの方が重要だった。

10個近く訳の分からない症状を持っているのだから、世間から敬遠される立派なメンヘラちゃんでしょう(笑)

セクシャルマイノリティーだということをどうやって隠すかと同じくらいメンヘラじゃないのを取り繕うのに精いっぱいだった。

 

整骨院で施術しているときもうつやパニック障害といったメンタルヘルスに問題を抱える人をたくさん見てきた。

整骨院に来る前に心療内科へ行って薬をスーパーの買い物袋2つくらいぶら下げて来院する。

治療を受けているのにちっともよくなっている感じがしないし、逆におかしくなっているんじゃない?と思い、

ますます医療が手を出さないほうがいい領域というのを考え始める。

 

その後、自然治癒力のサポートがコンセプトのボディートークを受けて、病院にも薬にも頼らず自分の不調がさっぱりしてしまったのと

今まで学んできたこと信じてきたことが覆された。

マッサージしないと治らないとか、何かしないと変わらないと思っていたのに。

自分のアタマ、理屈を超えた物事で人間はできているから、原因をいくら考えてもたどり着けないというのも解った。

 

実際に施術士を目指すまではブランクがあったけど、今ではクライアントの割合が整体を超える勢いでボディートークを受けている人が増えている。

整体である程度まで改善したけどそこからなかなか進展しにくい時、明らかにストレスがカラダに出ているケース、難病と言われ諦めかけている症状。

こんな人が改善して自由になっていく報告は、昔のスタイルのままだったら受け取れなかっただろうなと思う。


 

どうしてセラピストになろうと思ったのか…?

体調で困っている人を助けたいから。

痛みがないとか、具合が悪くないっていう表面的なものじゃなくて、もっと奥深くにあるその人の生きる力みたいなものを引き出したい。

 

自分がそうだったように、創造とか、決断とか、挑戦とか、いろんな可能性が健康問題やメンタルの問題でつまづくことがある。

そこにサポートを送り、生きる力を灯すようなセラピストでいたい。

 

そうだったそうだった。自分のやりたいことを再認識できた。

質問してくれたクライアントにありがとう。

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