FTM当事者のホルモン療法(私の場合)

  • 2019年9月25日
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ホルモン療法について

目的

性別再適合(SRS)手術前:肉体を望みの性別の特徴に近づけるため。

SRS手術後:ホルモン補充で健康のバランスを得るため。


FTMのSRSの場合は女性ホルモンを分泌する卵巣と子宮を摘出することが必須だけど、膣を閉鎖するとか、陰茎をつくるかはオプション。

SRS後の身体は男性ホルモンを定期的に補充し続けないと身体のシステムに様々な支障が生じる。

代表的には更年期症状とされるが、つまりそれは内分泌系の混乱による自律神経の乱れのこと。

適切なホルモン値を維持できる期間も、接種ペースも人それぞれ。私の場合はSRS前は2週間ごとにエナルモンをお尻に筋肉注射していた。

 

お尻や肩に打つのが定番

 

ホルモン注射に対応している医療機関がまだ少なかったので、通院に時間を取られることとスケジューリングが悩みの種だった。

それが転職するときの面接でカミングアウトするきっかけになった。

定期的に医療機関にかかっているというと、持病があることやメンタルヘルスに何か問題があるのかとネガティブな印象を持たれたり、実際に理由を聞かれることもあるから恐れていたんだけど、結果的によかった。

 

今は自営業になったので時間の使い方は自由になった一方で、もっと有効な時間を使い方をしたいと考えるようになり、ネビドを打ちに4か月に一回のペースで通院している。

保険適用のエナルモン(1,000円前後)と比べると3万円前後と高額だけど、通院頻度が少なく済んだり、血中ホルモン値の安定感がよいので気に入っている。

頻繁に注射していた時はお尻の組織が硬くなって注射が痛かったけど、ネビドに変えてからはみずみずしい組織に戻る余裕ができている。

 

そのまま女性で生きていたら肉体的にはなんの不自由も負担もない身体だったのに、リスクを背負ってもあえて不自然な方法を選んだ。精神的には大正解だし、心身ともに今が一番バランスがとれている。

ただ、自分の健康状態が注射に左右されるというのは少々恐ろしいなぁと感じるのは(人工呼吸器や透析患者もだよね)、東日本大震災や工場の火災で何度かホルモン不足になったことがあるから。

歴史も浅いので、長期的にホルモン療法したらどう身体に影響するのかとかね。人体実験の真っ最中です。

 

私は、当時の法律でスタートできる最短の年齢の20歳の時にホルモン療法を始めて、約4年前からエナルモンからネビド―に変えた。

エナルモン

  • 注射翌日の身体が重い、眠気
  • ホルモン切れの感覚が分かりやすい
  • ホルモン値の上下変動が大きいためか、心身共に不安定になりやすい

ネビド―

  • ホルモン値の上下変動が少ないので穏やか
  • 約4カ月に1回でいいので注射のタイミングを忘れる
  • エナルモンに比べ4倍の量が入るため痛い

 

最近は自己注射している人も増えたみたいなんだけど、わたしにはまだその勇気がなく…(笑)

いつか挑戦してみたいと思っている。

自己注射している人がいたら、教えてくだはい。

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